美容整体は商材として将来性もあって大変魅力的なのですが、マスターまでの道のりが短いので、マニュアル化しやすいのです。
実際、価値を高く持つ都心の舌の肥えたお客様に対して行う産後の美骨盤矯正は10時間、美顔ケアは20時間、全身骨格矯正を含めた顔の総合美容術は200時間(一日3時間の研修で約3か月)程度でマスターできました。
良い結果を生み出せる本当に効果の高い技術は、扱い方を間違えれば、ケガや致命的なダメージをお客様に与えてしまいます。特に身体の中でもデリケートな顔は美容面だけでなく、健康面にもダメージを受けやすい特徴があります。
ですから、顔の筋肉に対する的確な施術と、ケガを誘発しやすい箇所に対する正しいアプローチの仕方をまず先に学ばなければならないのですが、意外に教えてもらう知識はあまり多くはなく、見学と体験が中心の学習で済まされました。
つまり、先生の技術を何度か体験して押す重さの感覚がわかったら、あとは使い方を見て覚えて、練習を重ねてコツさえつかんでしまえばよいのです。
前に、どうしてもと頼まれて、(商圏が重ならないから教えちゃっていいかぁ、ってことで)地方の知り合いの女性にザザッと顔の技術のコーチをしたことがあります。リラクゼーションサロン2年の勤務歴レベルでも美容関係の施術をサクッと習得できたわけですから、専門スクールのインターンで十分に施術経験を積んだ学生ならば、割と簡単に習得できてしまえると思います。
元来、複雑で習得が難しい健康特化型の骨格矯正も、顔と骨盤に特化して使うことに限定すれば、決まりきった技法を使うことになりますし、顔にしても骨盤にしても施術時間はおおよそ20分程度と短いため、使用技術の手順だけでなくコースの組み立てもマニュアル化しやすいのです。
小顔矯正20分+美骨盤矯正20分+背骨矯正5分+全身ほぐし15分で合計60分。これだけの組み合わせになれば、割と急ぎで施術することになりますので、お客様はみっちり施術されている感高く感じられます。
さらに結果説明と術後検査で10分、生活習慣に対するアドバイスにホームケアのチェック10分を加えて合計80分とすれば、当時は至れり尽くせりで顧客満足度がグッと上がるパッケージに大変身するものでした。
20年前の都心ではよく、ブライダルコースと名づけられて高付加価値商品として売り出されていました。
また、メニューのマニュアル化ができれば、セールストークも決まったものになります。
教材、使用技術、教育の仕方、おもてなし・ビジネスマナー、マーケティングなどのお店の経営戦略を固定化できればFCやチェーン店展開もしやすい。
世の中、治療よりも美容の方がはるかに需要が大きく、都心に近い商圏で商売を営むなら、安定しやすいのですが、マニュアル化できる現実を目に前に突きつけられてしまえば、個人店は資本力の強い会社には絶対に負けます。


