⑧19万部配布の連合折込の失敗

市場・経営

赤坂の美容整体店で雇われていた時のセールストークでは好調だったのに、いざ開業して宣伝ともなると難しいものですね。

大繁盛どころか、開業初日の来院者は、なんと0人。

最初に打った広告がモロ失敗だったんです。以降、坂道を転げ落ちるかのように惨めな状態に。

お店選びにお困りではありませんか?困っている人に選びのコツを掲載した冊子をさしあげます!と、8万円かけて大々的に打った19万部配布の連合折込記事広告からの集客の結果は、資料請求の同業者が一人と、カミソリ3枚と脅し文句が書かれた差出人不明の手紙が一通のみ、という笑えない結果でした。

※『⑥施術業の真実―手間賃商売』からの引用

カミソリを3枚も送り付けられるほど恨みを買うような文章だったのだろうか?

冊子の中身は開業時のままの文章で、ジオシティーズの個人HPに記録として、閉鎖までずっと残していました。

今でも疑問に思いますが、そんなひどいこと書いたのだろうか??

そもそも、私が当時の冊子で伝えようとしていたのは、どんなことだったのか。

それは、表向きの評判だけでは見えてこない、整体院選びの着眼点でした。

施術を受ける側には、なかなかわかりにくい業界の事情も、見方を変えれば、「そういうことね、なるほど!」「そのポイントは見逃していたけど、選ぶうえでかなり重要なポイントだね」と気づいていただける内容になっています。

「こんな当たり前のことに、そんな意味があったのか!」と、目からウロコが落ちるかもしれません。

当時、私がまとめた「21のチェック項目」を、こちらに掲載しています。

一つひとつは、どれもありふれた項目に見えるかもしれません。しかし、その見方を知ることで、表面的な情報だけではわからない、業界の内側にある事情まで想像できるようになると思います。

※2005年5月からジオシティーズ閉鎖まで個人HPに掲載

⑧-2.昔ジオシティーズの個人HPに掲載していた記事PART4
19万部配布の広告が失敗した開業当初。言葉の伝わり方を見つめ直し、文章表現と商売の難しさを振り返ります。

01.整体施術師に求める最低条件

02.整体院の営業日・時間 

03.整体院の休業日

04.整体師の年齢

05.兼業していないか

高い料金=整体の技術力が高いとは限らない

よく腕に自信がある整体師は値引きしないとか安売りはしないと言われることがあります。しかし、私が整体院探しをした経験から言えば、必ずしも当たっていないという感想を持っています。

というのも、値段は商売の仕方に左右されやすいと思うからです。

06.都心の一等地で営む整体業の料金事情

07.都心の立地の悪い場所での整体料金事情

08.立地の悪い郊外での整体料金事情

09.値段や回数で気をつけなければならない点

整体施術に関する『安全性』に対する正しい考えとは?

整体施術を受けるにあたって、効果がある無し以前に、技術そのものの安全性を確かめなければなりません。これは整体施術にかかってケガをしないために必要なことです。

ではその『安全性』は技術の記述のどこを見ればわかるのでしょうか?

10.整体施術で使用する技術の数からわかること

11.整体技術うんぬんの記述でつい誤解してしまうこと

12.カウンセリングの本当の目的とは?

13.自己判断が危険なケース

その他の項目でわかること

14.整体院内の施術着の写真

15a.整体施術者のプロフィール

15b.お客様の声

15c.犯罪に巻き込まれないためには

整体店を訪れたらすべき確認事項

16.検査結果後に必ず聞かなければならないこと

17.整体施術を受けない選択肢を予め持っておく

18.整体施術者側の本音

整体院選びで損をしないためにも、、、

19.私はミタ!繁盛整体院の広告の裏側

20.私が聞いたある繁盛整体院の広告戦略

21.効果があります=お悩みが解決ではない

今の時代、「差別化しなければ見向きもされない」とよく言われています。

けれど、私は、すでに2005年の時点で、単なる差別化ではなく、オンリーワン戦略を意識する時代に入っていたのではないかと考えています。

もちろん、商売をするうえで、他店との違いを明確にすることは必要です。

ただ、そもそも「差別」という言葉には、あまり良いイメージがありませんよね。誰かを悪く言ったり、他者を蹴落としたりするような、どこか攻撃的な印象が付きまといます。

私自身、開業当初は、他店との違いを伝えようと、差別化を意識して文章を書いていました。もちろん、表現はできるだけソフトにしたつもりです。

しかし、振り返ってみると、同業者と比較することで自店の価値を伝えようとする書き方そのものに、問題があったのかもしれません。

その後、私は、同業者と比較するのではなく、他店とは異なる自店の特徴を明確に伝える文章を書くようになりました。言い換えれば、他店を否定することなく、違いを区別して伝える書き方です。

こうした表現は、お客様にもけっこう好評でした。

今になって思えば、開業当初の文章も、同業者を貶める意図があったわけではありません。それでも、読み手によっては、反感を覚えるような表現が含まれていた可能性はあります。

あのカミソリと脅し文句の手紙が、実際に何を意味していたのか。送り主が誰だったのかもわかりません。

ただ、少なくとも当時の私は、自分の文章が他人にどう受け取られるのか、そこまで深く考えられていなかったのかもしれません。

ジオシティーズのサービス終了後、冊子に掲載した文章をお店のホームページに再掲載することはありませんでした。そのまま、お蔵入りとなったのです。